第193章

島宮奈々未は写真を見た瞬間、怒りが腹の底から噴き上がった。

  全身が氷みたいに冷えて、指先が小さく震える。

  丹羽光世を信じていた。その信頼が、踏みにじられたのだ。

  覚悟はしていた。けれど、いざ現実として突きつけられたら——島宮奈々未には耐えられなかった。

  彼女は掛け布団を跳ねのけ、さっと服を身につける。迷いのない、切れ味のある動き。

  車椅子すら使わない。スマホを掴むと、そのまま外へ出た。

  玄関には、島宮奈々未の身辺警護を任されている東守西守の兄弟がいる。深夜に外出する気配を察した二人は、瞬時に緊張を張り詰めさせた。

  「島宮嬢、こんな時間に……どちらへ?...

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